琵琶湖ヨット倶楽部
JUNG FRAU 回航クルージングの旅
2005年8月12日出航、8月20日到着
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■ 航海の予定
8/12 敦賀→小浜(碇泊)
8/13 小浜→伊根→柴山→(overnight)→
8/14 大社→温泉津(碇泊)
8/15 温泉津→須佐(overnight)→
8/16 南風泊→関門海峡→秋穂(碇泊)
8/17 秋穂→柳井(碇泊)
8/18 柳井→尾道→大三島(碇泊)
8/19 大三島→直島(碇泊)
8/20 直島→洲本サントピアマリーナ
■ 実際の航程
8/12 敦賀→小浜(碇泊)
8/13 小浜→伊根→(overnight)→
8/14 →境港(碇泊)
8/15 境港→(overnight)
8/16 →室津
8/17 室津→関門海峡→山口CAPEHOUSE(碇泊)
8/18 山口CAPEHOUSE→蒲刈島(広島県呉市)(碇泊)
8/19 尾道水道、備讃瀬戸を越え、高松へ(碇泊)
8/20 高松→鳴門海峡→洲本サントピアマリーナ
■ JUNG FRAU その後の整備状況
サントピア到着後、整備を始めました。艇名の交換、ハル清掃、木部のニス塗り、チークデッキのクリーニングとチークオイル塗布、等々、まだ作業は続きますが、きれいなボートに変身中です。乞うご期待を!
■ クライマックスの鳴門海峡を越え、予定通り洲本サントピアに到着  8月20日
いよいよ最終日の8月20日、高松市民ヨットハーバーを5:30に出航。本日の航程は約60マイルと少し余裕有りですが、10時までは逆潮、それに鳴門海峡越えがあり、時間のタイミングもあり、予断は許せません。出航してすぐ、屋島から昇る朝日を拝むことが出来ました。きれいな朝焼けで、少し天候が心配です。前線が日本の西に迫っているようです。

逆潮にあまり艇速がでない中、地蔵埼(小豆島)を越えて、だだっ広い播磨灘へ、10時までは逆潮で辛抱です。播磨灘半ばから、遠くに局地的な雨雲が発生しているのを視認、いやな予感。徐々に風が強まり、風向は東南東、もろに目標の鳴門海峡から吹いてくる真上り状態です。播磨灘は非常に広く、うねりも結構なもので、風速も10m/s近くになると、機走でも波にたたかれ、艇速が稼げません。ちょうど、境港目前の、強風風上航を思い出しました。鳴門海峡を越えるまでは、全員ライフラインを着用して臨戦態勢です。

いよいよ鳴門大橋が近づいて来たところ、雨雲に捕まりました。局地的なものですが、風雨は強烈、バケツをひっくり返した様な大粒の横殴りの雨で、非常に厳しい状況になりました。

雨雲は30分程度で過ぎ去り、再び青空も望める天候に戻りました。いよいよ鳴門海峡に突入です。

本日は、20日で、月齢は満月、すなわち大潮です。この日に鳴門突入とは、若干不安がよぎります。鳴門海峡の潮流は、午前9時以降南流で12時過ぎに最強になり、15:25に北流に転流です。今回鳴門海峡には、午後1時頃通過となり、潮流は相当にキツイ状況であります。

いよいよ鳴門海峡に突入。その様子は、写真を見てください。スリル満点の急流滑りを体験しました。

鳴門海峡を抜けると太平洋です。とうとう、日本海から太平洋に来ました。しかし、まだ強風は変わらず、我慢の機走です。潮埼をかわすと、方位も変わり、アビームに、沼島からは6〜7ノットセーリングを楽しみました。

生石鼻をかわすと、洲本は目前。とうとうやってきました。しかし、風はますます強くなり気は抜けません。ほぼ予定通りの5:30に入港、浮き桟橋の新しいバースはF−4にもやいをとりました。青木昭氏、松浦氏が駆けつけてくれました。有り難いものです。

片付け後、マリーナ内のレストランで、完走を祝いました。ビールは最高にうまかったです。

今回、大きな計画を立て準備を進めて来ましたが、その甲斐ががあったと言うものです。陸送でなく回航を選択して本当に良かったと思っています。クルージング初心者の我々にとって、大変良いクルージング集中合宿にもなりました。その中でも、いろいろな方にお世話になり、また心配もおかけしました。関係各位には深く感謝致します。皆さんの助けがあってこそのクルージングでありました。

今後、艇を整備し、皆様を歓待したいと思いますので、よろしくお願い致します。

PS. HPでは、さらにエピソードやクルージングアイテム、ノウハウの紹介、それに随時、艇の様子、イベント、クルージングの案内等を掲載していく所存ですので、乞うご期待を!

屋島に昇る朝日 潮目をねらう漁船
小豆島 地蔵埼 鳴門海峡にアプローチ
海面に段差あり!鳴門大橋をくぐる うず潮群に突入!
荒れ狂う海面 沸き立つ海面
舵が大きく取られる!懸命のヘルムスマン 鳴門海峡を踏破した!
うず潮だ! 鳴門大橋をバックに
最終コーナーをセーリング 紀淡海峡 生石鼻、ここを回れば洲本は目前!
洲本サントピア目前 到着! 記念撮影 青木昭氏、松浦氏が駆けつけてくれた。
サントピアで乾杯!
■ 潮流を捉えて備讃瀬戸を越え、高松ヨットハーバーへ  8月19日
今日は満月、大潮につき、潮流がキーポイント。瀬戸内は福山辺りを中心として、それ以西は上げ潮時は東流、以東では西流となります。福山辺りで満潮を迎えるようにすると、上げ潮、下げ潮共に潮流の助けを借り東進できます。今日の満潮転潮は午前10時、そのために、いつもより早く午前4時半に出航しました。作戦は当たり、尾道水道を9:30頃に通過、福山の阿伏兎ノ瀬戸(あぶとのせと)を10:30頃と計画通りに通過、その後は東瀬戸内海の下げ潮東流に乗り、一気に備讃瀬戸にアプローチしました。途中、与島のフィッシャーマンズワーフに寄った後、高松ヨットハーバーに17:30頃に入港しました。本日は予定以上の航行です。直島は宿泊者以外は夜間係留ダメ、豊島リゾートも夜間係留は受付ないということで断られての高松入港ですが、高松市内に風呂と食事に出かけ、満足状態です。

明日は、最終日、途中最大の難関、大潮の鳴門海峡を越え、一気に洲本にゴールします。入港は夕刻、明るいうちに入れそうです。

瀬戸内を昇る朝日 大三島? 尾道からの連絡船(潮が速い)
見よこの潮流を! 潮目に突入 尾道の造船所で、映画「俺たちの大和」ロケセットに遭遇
髭面男と化した信田氏 尾道水道を抜ける
瀬戸大橋にアプローチ 木下氏(右)と中村氏(左)
与島フィッシャーマンズワーフに寄港 高松市民ヨットハーバーに入港
■ 周防灘から安芸灘に入り、上蒲刈島まで一気に航行  8月18日
早朝、5時に山口CAPEHOUSEを出航、朝、内藤氏にパワーボートで沖係留の艇まで送ってもらいました。天候晴れ、風は吹いたりやんだり、いかにも瀬戸内らしい天候です。今日は潮流との戦い、潮位データと海図の潮流データをチェックし、コースを考えます。本流に乗れるときは堂々と、逆潮になるときは岸ベタで反流を期待します。コース取りでうまくゲインを図り、予定以上の距離を稼ぐことが出来ました。当初、倉橋島への寄港を計画していましたが、目的地を上蒲刈島の海の駅かまかりに変更し、19:00前に到着致しました。デイリーランは正確な計測はまだですが、80マイルはオーバーしたかと思います。明日、明後日の計画が大変やりやすくなりました。上鎌苅島でも温泉にGO、疲れをいやしました。

瀬戸内海の島の多さは、また格別の美しさがあります。島を巡るクルーズ、なかなかなものです。

明日は、同じく潮流を味方に付け、何とか備讃瀬戸もクリアし、直島まで行きたいと思っています。

夜、艇上でワインが入り、しばしうとうと、少し艇上で睡眠の後の作業で、遅くなりました。

今日からKSYC木下氏(左)、中村氏(右)が加わる 本船に抜かれる(ウタコ水道にて)
突然魚の群れで海面が沸き立った 安芸灘での夕日
鎌苅島、海の駅の桟橋(今夜はここに係留) 現在の姿、艇上で作業中です
■ 関門海峡を越え、山口CAPEHOUSEへ  8月17日
関門海峡を抜ける 関門大橋をくぐった
CAPEHOUSE(レーザー山口フリート) 内藤幸一郎氏(左端)とBQ
瀬戸内海航路の作戦を練る CAPEHOUSE(本年20周年)にBYCペナントを

朝5:30に室津を出航し、本日のクライマックス、関門海峡へ。なかなかスリルのある体験ができました。その後、山口市のCAPEHOUSE沖にアンカリング、CAPEHOUSEでBQの歓待を受けました。ここも最高のヨッティングスポットです。ホストの内藤幸一郎氏ありがとう。歓談は深夜まで続き、もう1時前。明日からも距離を伸ばさなければならない瀬戸内海航程で5:00出航予定です。

本田氏と西之園氏が、山口で下船します。お疲れ様でした。代わりに、KYSCの木下氏と中村氏が明日から乗船です。よろしくお願いします。
■ ロングクルーズオーバーナイトで山口県室津港へ 一点最高のクルーズでした。  8月16日
真っ赤な日焼けで、眠いけど必死に目を開け、、、真剣なヘルムスマン 西之園さん、日焼け止めで真っ白顔
バウからみる角島大橋 この下をくぐった ジャイブせんように押しといてや たのむで!
ジェネカーを張った フォアガイを着けなければ、、、フォアガイヤー信田の登場
今日はルンルン 最高のクルーズ 川棚温泉の外湯 湯本で温泉湧き放題との事です。すっかり暖まりました。
川棚温泉名物 瓦そば  料理はすぐに手を着けてしまい撮影のチャンスを逃しました、おいしかったでー

昨日、出雲半島、日御碕灯台をクリア(夕刻)、その後、南西に転進。うねりは収まり風も横からでセールを上げての機帆走でナイトクルーズへ。月は半月から少し膨らみ始めた程度、でも快晴の月明かりはめちゃくちゃ明るい。波目もはっきり見える。これだけ明るいのは感嘆ものです。しかし感動はその後、月が夜半に沈んだ後、素晴らしい星座のナイトショーが始まり、これが圧巻、銀河もはっきり見える星座ショーが始まりました。出雲半島を過ぎると、山口まで沖合を走るため、陸地が見えない状況となり、周囲から邪魔される光がなく、本当に星座が楽しめます。ナイトクルーズの楽しみはこれだと思いました!

穏やかな環境はその後も続き、今日は順調過ぎるクルーズ。苦労の後にはこれ位の天国があっても良いでしょう。昨日、境港から170マイルのロングクルーズを一気に駆け抜けましたが、予定以上に走り、余裕を持って、山口県室津港、室津フィッシャーマリーナに到着しました。とうとう本州最西端まで到着しました。この室津海域はセーリングには最高の環境です。この日も北風6−7mの追い風で、最後余裕が出来たので、ジェネカーを張る練習、うーむ今回はクルーザー合宿という感じもしました。ええ感じ。

ハーバーに到着、ここフィッシャーマリーナ室津はこの地区のクルーザー基地で、素晴らしい環境のマリーナです。到着して片づけ後、近くにある川棚温泉へGO!。温泉にとっぷり浸かり、名物の瓦そばを食べて、満足満足。一昨日の苦労は吹っ飛びました。

明日は、関門海峡に挑戦!山口CAPEHOUSEにお世話になります。
■ 境港からさらに西へ  8月15日
小城氏と境港で合流 境港の村上氏と一緒に
出雲半島沖合を航行中 日御碕灯台
15日18時頃の画像 ヨット上から発信してます(キャビン作業は酔うのでデッキで作業)

朝、境港はどんよりした曇り、ぱらぱらと雨が混じり、雷も遠くで聞こえます。今日もどうなることやら。
朝から大雨が一降り、出航を少し遅らせました。レーザーのレース仲間、村上氏と会いました。軽油を買いに連れていっていただきました。小城氏と記念撮影し9:15に出航。

大西氏は境港で下船、明日からお仕事です。ご苦労様でした。

美保ヶ崎をかわすと、相変わらずの西風向かい風、機走で我慢の走行。
徐々に風は落ち、うねりも少なくなり、昼からは穏やかな海面を航行(他だし相変わらず向かい風)。
夕刻(先ほど)、日御碕をかわすとコースは南西に変わり、機帆走でセーリング(風はすっかり落ち、2−3mの西北西)。

本日は順調に進行中。本日も2回目のオーバーナイト予定で、山口県室津を目指します。
■ 朝から快調、艇速は伸びないが、西へ西へ  8月14日

山陰海岸 鳥取砂丘だ

現在、8:00です。兵庫県香住沖を航行中です。天候は曇り、風は微風。機走で順調に走行中です。昨日の苦労から思うと、天国HPアップの余裕が出来ました。とりあえず西へ進みます。

午後、鳥取県に入る辺りより風速増し、だんだん強風に、小城氏が愛艇「シンシア」で境港到着ということで、遅くなっても境港へ行こうと決意。しかし、風は北西の強風、風速もだんだん増し、15m/sでうねりも大きく入る状況。機帆走ですが、非常に厳しい詰めのセーリングで波しぶきでぐちゃぐちゃになりながら、ようやく24:00に境港に到着しました。みんなクタクタになりました。境港で小城氏とミーティング、こんなところでBYCの仲間と会うとは素晴らしい事です。

予定を遅れていますが、明日朝は、少し遅め(8:00頃?)に出航予定です。
■ 向かい風と逆潮流で苦戦   8月13日


5時過ぎに小浜を出航、伊根に向けて機走。若狭湾地方は大雨洪水警報発令中で、雨、雷の中、厳しい航海。予定通り伊根へ。伊根で、本田、青木が乗船。伊根は船屋で有名な港で、一種独特な雰囲気で、ええ感じです。

伊根で給油後、11:30に出航、丹後半島越えへ、ここでまた、厳しい試練が待っていました。風は西北西の強風(7−12m位)、2ポ・リーフのクローズホールド。艇速はあるのですが、海流(対馬海流)の逆潮で、低速が伸びず、暗くなって、エンジンオーバーヒートも重なり、一晩強風恐怖の延々クローズホールド、みんなゲロゲロでくたくたでした。
■ 敦賀を出航しました  8月12日(金)
左から、信田、大西、西之園、青木 出航のシーン、最初からカッパ姿とは、、、

10:45AM、ファーストハーバー敦賀を出航しました。

停滞前線が日本海上にあり、福井県嶺南地方に大雨注意報が発令、日本海は梅雨に戻ったような気圧配置。

9時過ぎにハーバーに到着し、艇をポンツーンに着け、荷物を車から運び出したところで雨。雷がとどろき、バケツをひっくり返したような大雨、雷雲が通り過ぎるまで作業中断、荷物がかなりぬれてしまった。昨夜買ったおいしそうなフランスパンはもう駄目かな?雨が落ち着き、荷物を積み込み、とりあえず出航。出航メンバーは、西之園、信田、大西の3名。青木は昨日受けた船検の書類を受け取りに舞鶴へ(ぎりぎりの船検取得でした)。明日から、本田と乗り込みます。

途中、西風の強風に煽られ、向かい風を機走で走行、夕刻17時過ぎに小浜港に入港しました。




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